使用者の声

除草剤ロイヤント乳剤・ウィードコア1キロ粒剤の試験を通じて

(公財)日本植物調節剤研究協会 稲垣貴之

私は(公財)日本植物調節剤研究協会の研究所(以下:植調研究所)で5年間水稲用除草剤の試験研究に携わり、これまで多くの新規水稲用除草剤の薬効・薬害試験を行ってきました。「各社の新規水稲用除草剤のより有効な使用方法」、「現状の雑草防除の課題解決に役立てられるか」等を常に考えながら仕事に取り組んでいます。

私がリンズコア™という新規化合物を知ったのは2015年になります。大学を卒業し、植調研究所に就職した2015年にリンズコアを含有するロイヤント™乳剤(DAH-1502EC)、ウィードコア™1キロ粒剤(DAH-1501-1kg粒)も公的委託試験が開始されました。当時、雑草や除草剤に関する知識がほとんどない未熟者ではありましたが、この2剤散布後の捻転したコナギを目撃した衝撃は今でもはっきりと記憶しています。

実際にロイヤント乳剤の試験を担当したのは2018年イボクサ対象の試験、2019年オモダカ対象の試験でした。試験を通じてイボクサやオモダカが散布翌日には捻転する「即効性」はレスキュー剤として非常に魅力的であると同時に、除草剤の効果が直ぐに確認できる安心感がありました。

ウィードコア1キロ粒剤(DAH-1501-1kg粒)は2018年クサネム対象の試験、イボクサ対象の試験を担当しました。こちらもクサネムやイボクサが処理後数日で捻転する「即効性」には驚きました。特に草丈30cm程度のクサネムの頂芽が翌日には捻転しており、湛水散布が可能な中期剤でありながら、茎葉散布剤のような後期剤並みの性能を有している点は、これまでにない新しい除草剤だと考えています。

現在、日本各地で問題になっている主要な雑草にはコナギやオモダカ等が挙げられます。特に大型化したコナギやオモダカに対する有効な除草剤の種類は少なく、ロイヤント乳剤、ウィードコア1キロ粒剤に対する期待は大きいと感じています。

最後になりますが、私は8月のお盆に実家である静岡県に帰省した際、近所の水田に稲の背丈よりも高く成長したクサネムが水田の中に局在する風景を毎年見かけます。その風景を見る度に「ロイヤント乳剤またはウィードコア1キロ粒剤があれば...」とこの2剤の登録を心待ちにしていました。

今後ロイヤント乳剤とウィードコア1キロ粒剤が日本全国に普及し、イボクサやオモダカ、クサネム等の雑草防除に困っている各地域、農家の方々の救世主になる事を願うと同時に、私自身もリンズコアの開発をこれからもお手伝いできればと思っております。